5作品
新海誠は実在の場所を、ほぼ誰よりも精密に描きます。そしてこの規模の監督としては珍しく、舞台のほとんどが無料で、公共で、時間を選びません。
| 作品 | 場所 | 費用 |
|---|---|---|
| 秒速5センチメートル | 岩舟駅(栃木) | 無料 |
| 言の葉の庭 | 新宿御苑 | 500円 |
| 君の名は。 | 須賀神社の階段(東京)・飛騨古川 | 無料 |
| 天気の子 | 朝日稲荷神社(銀座) | 無料 |
| すずめの戸締まり | 聖橋(東京)・神戸・八幡浜 | 無料 |
東京の4作品は1日で回れます
5作品のうち4つに東京の舞台があり、いずれも山手線の上か近くです。
午前 — 新宿御苑。 『言の葉の庭』のほぼ全編が、ここの日本庭園、東屋の周りで展開します。夏は9時開園、月曜休園、500円。90分を見てください。可能なら6月の雨の日に。
午前遅め — 須賀神社の階段。 丸ノ内線で四谷三丁目へ15分。無料、5分で済みます。そして最もふるまいが問われる場所です。住宅街の生活道路で、住民が通勤に使っています。
午後早め — 銀座・朝日稲荷神社。 『天気の子』の屋上の神社。オフィスビルの屋上にあり、エレベーターで上がれます。10分、無料。作中でこの神社が載っている廃ビル・代々木会館は解体済みです。探しに行かないでください。
午後遅め — 御茶ノ水・聖橋。 『すずめの戸締まり』のキービジュアルのアーチ橋で、改札を出なくてもホームから見えます。20分。
これで4作品が1日、500円と電車賃で回れます。
移動が必要な2つ
飛騨古川 は『君の名は。』の田舎パートで、こちらが良い半分です。気多若宮神社は宮水神社のモデルのひとつ、市の図書館は糸守を調べる場所、そして町自体 — 白壁の土蔵、鯉の泳ぐ川 — に行く価値があります。JR高山本線沿線で、『氷菓』の高山と組み合わせられます。
栃木の岩舟駅 は『秒速5センチメートル』第1話の終着点です。いまは無人駅で、列車の本数も少なく、何もありません。田の枯れた冬に行き、待つ場所がないので往復の時刻表を確認してください。
すずめは「点」ではなく「線」
『すずめの戸締まり』は日本を縦断するので、巡礼も点ではなく線になります。東京の聖橋、神戸の東山商店街・二宮商店街、そして上陸地の愛媛・八幡浜。
ひとつ知っておくべきこと。作中に描かれたフェリーターミナルは旧ターミナルで、すでに取り壊されています。失われた場所の戸を閉めていく映画としては、悪くない発見かもしれません。
現実的な順番
1日しかないなら、上の順で東京の4か所を。
1週間あって西へ向かうなら、東京の4か所 → 飛騨古川と高山 → 神戸 → 八幡浜からフェリーで九州へ。岩舟は、北へ向かう場合にだけ入ります。
どこにも無いもの
案内表示、売店、係員、そしてここで映画が撮られたという痕跡。どの場所も、ただその場所であるだけです。それが要点であり、各ページのマナーの節があの書き方になっている理由でもあります。
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