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作者の出身地をめぐる

物語とは何の関係もない8つの町。つながっているのは、書いた人のほうだからです。

約7分

別種の巡礼

当サイトの舞台のほとんどは、作中に登場する場所です。ここに挙げるものは違います。つながっているのは作者のほうで、町がそれを軸に何かを作った。多くの場合、その作者が町から出た最も有名なものだからです。

結果として、物語の舞台より良いことがしばしばあります。自分たちの人を顕彰する町のほうが、キャンペーンを受け入れる町より丁寧だからです。

熊本 — 尾田栄一郎『ONE PIECE』

麦わらの一味の等身大ブロンズ像10体が県内に。2016年の地震のあと、被害の大きかった町を選んで設置されました。ルフィは県庁プロムナードに立ち、足元に作者の手形があります。

配置こそが要点です。人とお金をそこへ運ぶために、被害のあった場所に置かれました。

境港 — 水木しげる『ゲゲゲの鬼太郎』

駅から記念館まで800mの通りに妖怪のブロンズ像178体、夜はライトアップ。記念館はこの町での子ども時代、ニューギニアでの戦争と左腕の喪失、貸本漫画の貧窮の時代を扱います。意外なのは戦争の展示です。

葛飾 — 高橋陽一『キャプテン翼』

東京東部の四つ木・立石にブロンズ像9体、本人監修で設置。葛飾区は散策マップを日本語版と英語版で出しています。日本語が読めなくても回れる、ごく少数の聖地のひとつです。

宝塚 — 手塚治虫

幼少期にこの町へ移り住み、市が手塚治虫記念館を運営しています。駅から徒歩8分。当サイトの他のほぼすべてが彼の仕事の子孫であり、この表現形式がなぜこの形なのかを知りたいなら、日本で最も有益な700円です。

高岡 — 藤子・F・不二雄『ドラえもん』

育った町であり、生涯の相棒と小学校で出会った町です。高岡市美術館内のギャラリーは出発点を扱っており、川崎のミュージアムとは別の話になります。川崎は仕事をした場所、高岡は始まった場所。500円、チケット争奪戦もありません。

北栄町 — 青山剛昌『名探偵コナン』

由良駅は「コナン駅」の愛称で、そこから記念館まで1.4kmの「コナン通り」が続きます。コミック表紙のモニュメント30基、ブロンズ像、欄干にレリーフの並ぶ橋。記念館以外はすべて無料です。

浜中町 — モンキー・パンチ『ルパン三世』

北海道東端の、断崖と霧の町。町の文化センターに仕事場が再現されています。ペン、絵の具、そして多くの漫画家がデジタル化するはるか前から使っていたタブレット。隣に実車のフィアット500。無料です。

佐久 — 武論尊『北斗の拳』

佐久平駅の新幹線改札内に高さ185cmのジャギ胸像、そして市内の路上に北斗七星の形に配置されたデザインマンホール7枚。行政のデザインとして素直に良い出来で、新幹線のホームで出会うとは思わないものです。

併せて知っておくとよいこと

大分県日田市 — 諫山創『進撃の巨人』。物語の舞台は日本ではありませんが、町は1巻の壁に見立てた高さ94mのダムの下に、3人の子どもの銅像を置きました。

岡山県奈義町 — 岸本斉史『NARUTO』。町の美術館が、この土地の風景を作品世界の出発点として紹介する展示を行ってきました。ただし常設ではなく企画展です。

愛知県清須市 — 鳥山明『ドラゴンボール』。生涯そこで暮らしましたが、記念碑も記念館もありません。探しに行かせるより、無いと書くほうを選びます。

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